2011年6月16日木曜日

日曜美術館 裸婦と戦争~画家・宮本三郎の知られざる闘い~

2011年6月19日(日)09:00~10:00 Eテレ
■ 日曜美術館 
テーマ:宮本三郎

千住明が司会をつとめるNHK番組「日曜美術館」 国内外のさまざまな美術作品・芸術家・展覧会・アートイベントなどを紹介しており、美術をこよなく愛する方にとっては堪らない番組でしょう。 2011年6月19日は、宮本三郎を特集する企画「裸婦と戦争 画家・宮本三郎の知られざる闘い」がOA。 美術評論家・阿部信雄さん、洋画家・山本貞さんをゲストに迎えて、激動の時代を生きた宮本三郎の知られざる闘いに迫っていきます。

昭和の洋画壇を代表する画家として活躍した宮本三郎(みやもとさぶろう)。 1905年に石川県能美郡末佐美村で生まれ、小さいころから絵がうまかった彼は、川端画学校洋画部で藤島武二に師事し、1927年に「白き壺の花」で二科展に初入選を果たします。 1940年には陸軍省嘱託として中国へ従軍し、1942年に戦争画「山下、パーシバル両司令官会見図」で帝国美術院賞を受賞。 その洗練されたデッサン力は高く評価されることになり、同じ洋画家として一世を風靡した安井曾太郎も一目を置くほどの存在でした。 なお、宮本三郎にとって、安井曾太郎は師と仰ぐ人物で、アトリエを訪ねて作品を見てもらったこともありました。 晩年は「レ・トロワ・グラ―ス」「更紗の前」などの裸婦像を手掛けていき、肌の質感などを見事に表現して真価を発揮。 生のエネルギーに満ちた独自の世界観を確立しました。